「聴診器で聞くお腹の音:腸の動きと健康」
- 2023.10.19
こんにちは。今回は「お腹の音」についてお話ししましょう。
病院を受診したり、健康診断の検査を受ける際、医師や看護師が胸やお腹の音を確認することがあるかと思います。
これが聴診と呼ばれる診察で、その際に使う器具が聴診器です。
さて、聴診で確認されるお腹の音とは、実際には主に腸、特に大腸の動きの音を指します。
この腸の動く音は医療の現場では「腸蠕動音(ちょうぜんどうおん)」と呼ばれています。
お腹がすいたときに、お腹の中で「グー」という音がすることがありますよね?
聴診器を使って確認すると、大きくなくても、腸が動いている「グルグル・コポコポ」といった音を聞くことができます。
お腹の音があまり聞こえない場合、それは腸蠕動音が減少していることを示すかもしれません。
また、逆に音が過剰に聞こえる場合、腸蠕動音の亢進(こうしん)と呼ばれ、腸の過度の動きが疾患の兆候かもしれません。
腸蠕動音を通じて、体は様々なサインを私たちに伝えているのです。
普段、お腹が空いた時に大きな「グー」というお腹の音が鳴ったとしても、それは胃腸が元気に動いている証拠。
恥ずかしがる必要はありません。
むしろ、健康な体のサインと受け止め、日々の健康を大切にしましょう。