病院長あいさつGREETING
病院長 鶴田 豊
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していただき誠にありがとうございます。
医療法人社団鶴友会 病院長あいさつ
2026年度の幕開けにあたり、地域の皆さまならびに医療・介護関係者の皆さまへご挨拶申し上げます。
日頃より当法人の取り組みにご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
本年度、当法人は「地域包括ケアの深化」、すなわち「地域で完結する医療とケアの実現」を基本方針として、地域における役割を一層強化してまいります。
私たちは2020年より訪問診療に注力してまいりましたが、その中で強く認識しているのは、高齢の非がん慢性疾患患者さんにおける急性増悪の増加です。
感染症、心不全増悪、嚥下機能低下などを契機に入院を要する症例が増えており、3次救急医療の負担増と、在宅療養を支える医療のあり方そのものが問われています。
この課題に対し、当法人では在宅医療と入院医療を「連続した一つの診療プロセス」として再構築しています。
日常診療とかかりつけ機能を基盤とした早期介入による重症化予防に加え、状態悪化時には地域包括ケア病棟で適切に受け入れ、在宅復帰までを見据えた入院医療を提供する――こうした「シームレスな医療」を実践しています。
また、慢性心不全、慢性腎臓病、誤嚥性肺炎、がんなどの患者さんに対しては、訪問診療を軸に、外来・入院(緩和ケアを含む)、看護、リハビリテーション、栄養管理、さらには介護老人保健施設の機能を有機的に連携させています。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、人生会議に基づき、ご本人とご家族の意思を尊重しながら、「生活を支える医療」を地域の中で実現してまいります。
こうした取り組みを支える基盤として、2026年度を「法人の文化を再構築する年」と位置づけました。
すべての判断の軸は、「それが患者さん・利用者さんにとって最良か」。この価値観を共有し、自律性と柔軟性を持つ職員が協働する組織づくりを進めています。
同時に、職員一人ひとりが専門性を高め、やりがいを持って長く働き続けられる環境づくりにも力を入れています。計画的な人材育成、職種を超えた学び合いの機会の創出、そしてDXの推進による業務効率化と負担軽減により、「患者さんに向き合う時間の質」を高めていきます。
在宅と入院をまたぐ実践の中で、多職種が連携しながら患者さんの人生に深く関わる経験は、医療・介護職にとって大きな成長とやりがいにつながるものと考えています。
地域の医療機関・介護事業所の皆さまとは、日常的に相談し合える関係を基盤に、役割分担と相互補完を明確にした連携体制を構築し、地域包括ケアシステムの実効性を高めてまいります。
急性期から回復期、慢性期、在宅、そして看取りに至るまで、地域全体で支える医療・介護の実現に、引き続き尽力してまいります。
地域の皆さまが安心して暮らし続けられる社会の実現に向け、職員一同取り組んでまいります。
そして、この理念に共感し、ともに地域医療を支えていただける方々との出会いを、私たちは心より願っております。
本年度もどうぞ宜しくお願いいたします。
私たちが目指すのは「つながる力」と「変わり続ける力」
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地域の命と暮らしを守る「多職種連携」の深化
病院・介護・在宅支援の枠を越えた連携をより強固にし、切れ目のない支援体制を通じて、地域に暮らす一人ひとりの生活に寄り添います。
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外来から在宅・施設へとシフトするケアモデルの推進
通院が難しい高齢者が増えるなかで、在宅診療・訪問看護・介護の連携体制を強化し、自宅で「最期まで安心して過ごせる」支援を充実させます。
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デジタルと人の力をかけ合わせる医療・介護DXの実装
ICTやAIの活用を進め、「人にしかできない支援」に集中できる環境を整え、働きやすく、利用者にとって質の高いケアを実現します。
私たちは単に病気を治すだけでなく、「暮らし全体を支える存在」として地域に根ざしていきます。そのためには、制度の変化や社会の要請に受け身で対応するのではなく、常に「今、何が地域にとって本当に必要か」を問い続け、挑戦を重ねる姿勢が欠かせません。
そして何より、法人を支えるすべての職員が誇りを持ち、自らの仕事に意味とやりがいを感じられる職場づくりが、私たちの土台です。

