menu

CARDIOVASCULAR

循環器室とは

循環器科は2007年4月より尾畑憲司医師が常勤医として就任し、ほぼ毎日の診療が可能になりました。
循環器疾患として、狭心症や心筋梗塞などの疾患が知られていますが、最近ではそこまでに行く前の段階での予防に力が入れられています。いわゆる生活習慣病やメタボリック症候群といわれるものですが、高血圧や糖尿病などの日常よく見られる疾患の治療が大切になっています。
当院ではこれから更にこういう疾患の治療や、日常生活指導に力を入れていきたいと思っています。

5 inspections

主な検査項目

  • 心エコー検査 (心臓超音波検査)
  • 運動負荷心電図
  • ホルター心電図検査
  • 血圧脈波検査 (ABI/PWV検査)
  • ABPM (24時間携帯型血圧モニタリング)

1.心エコー検査(心臓超音波検査)

心エコー検査は、超音波(人間の耳には聞こえない振動数の高い音)を用いて、心臓や血管の形、血液の流れを観察する検査です。
魚群探知器と同様な超音波を用いて体内を観察するレーダーと考えていただければよいでしょう。検査に用いられる超音波は安全性が確認されており、痛みを伴うこともなく、 人工弁やペースメーカーにも影響はありません。

  • 検査の目的

    心エコー検査では、心臓の大きさ,形,動き,心臓の筋肉や弁の状態,血液の流れなどを観察し、心臓のポンプがが正常に働いているかどうかを評価します。また心臓病の診断だけでなく、治療方法の選択,治療効果の判定,手術時期の決定などにも役立ちます

  • 検査を受ける方へ

    検査に必要な時間は病気の種類や患者さんの状態などで異なります。短ければ15分ほどで終わりますが、1時間近くかかることもあります。検査に際しては、左を下あるいは斜め下にして横になっていただきます。これは心臓をできるだけ胸壁に近づけるためです。また、肺が超音波の通過を妨げないよう、息を吐き出して止めていただくこともあります。

2.運動負荷心電図

  • 検査の目的

    狭心症の患者さんはいつも心電図で異常がみられるのでなく、狭心症の発作が起こって初めて心電図に異常が出てきますので、発作が起きていないときの心電図では、正常な人と区別がつきません。
    運動負荷心電図検査は、坂道を登る・急ぎ足で歩くといった日常生活の中で現れる胸痛・動悸・息切れなどの症状を再現し、そのときの心電図変化と血圧の変化をみて、運動中の心臓の状態を調べる検査です。

  • 検査方法

    運動負荷心電図は、運動をしてもらって測定する検査で、自転車をこぐ自転車エルゴメーターや、ベルトの上を歩くトレッドミルテストがあります。始めはゆっくりと、徐々に運動負荷量を増やし、胸痛や胸部圧迫感などの胸部症状が出たり、疲労感・息切れ・足の疲れなどの症状で、運動を続けることができなくなるまで行います。また、年齢に応じた予測心拍数にした時、血圧や心電図に変化が見られるときに検査を終了します。

3.ホルタ―心電図

  • 検査の目的

    心エコー検査では、心臓の大きさ,形,動き,心臓の筋肉や弁の状態,血液の流れなどを観察し、心臓のポンプがが正常に働いているかどうかを評価します。また心臓病の診断だけでなく、治療方法の選択,治療効果の判定,手術時期の決定などにも役立ちます

  • 検査方法

    胸に5ヶ所の電極をつけ、心電図を24時間記録します。記録器は重量約200gです。メモリーカードに記録します。検査中、記録器は腰につけ、入浴以外は普段どおりの生活をしていただきます。日記帳(行動記録用紙)をお渡ししますので、この検査を行っている間の行動を書いてきてください。また何か症状がありましたら、その時間と内容を書くとともに、記録器のボタンを押してください。

  • ホルター心電図でわかること

    ・自覚症状と心電図変化の関係
    ・不整脈が出現しているか、出現している場合、その種類と重症度
    ・不整脈の治療薬を服用している場合、その効果について
    ・心筋虚血(心筋への酸素不足)の有無とその重症度
    ・狭心症の治療薬を服用している場合、その効果について
    ・ペースメーカーが正常に作動しているかどうかについて

  • 注意点

    ・装着中の生活は普段と変わりませんが、入浴はできません。
    ・装着される日の服装は、胸部に電極を貼りますので、前あきの服を着てくるようにして下さい。
    ・来院は、装着する日と、翌日取り外す日の2回となりますのでご注意ください。
    ・お渡しする日記帳には一日の行動および症状を書いて、翌日忘れずに持参してください。

4.血圧脈波検査(ABI/PWV検査)

ABI検査・PWV検査は、下肢の動脈狭窄、動脈壁硬化を早期に発見するための検査です。動脈硬化とは動脈血管壁にコレステロールなどの脂質が沈着し、血管の細胞が増殖したりして、血管が弾力を失い、硬化するとともに、内腔が狭くなる(狭窄)状態です。

・高血圧
・血清脂質の異常
・喫煙
・糖尿病
・肥満

ABI検査 腕の血圧と足首の血圧の比です。ABI値が0.9以下の場合、下肢閉塞性動脈硬化症の疑いがあります。動脈硬化による下肢の血管の狭窄が進んでいることを表します。
ABI値=足首最高血圧/上腕最高血圧
PWV検査 BaPWVは腕から足首までの脈波の伝播速度です。この値が大きいほど血管壁が硬くなっていることを表します。
BaPWV値は年齢とともに増加します。
  • 検査方法

    左右の上腕、足首に各々血圧測定用のカフ(圧迫帯)を巻きます。さらに両手首に心電図記録用クリップを、前胸部に心音測定のマイクロフォンを取り付けます。検査前の準備は以上です。
    検査は、四肢血圧測定装置がすべて自動で検査を行います。血圧測定は2回。検査時間は、準備を含めて10分以内です。安静状態で仰向けになっているだけで検査は終了します。また検査前の制約や、検査による身体的影響もありません。

5.ABPM(24時間携帯型血圧モニタリング)

  • 検査の目的

    血圧は終日一定の状態を維持しているわけではありません。1日のうちでも上がったり下がったり変化をします。これを血圧の日内変動といいます。朝起きてから、精神的または肉体的に活動が活発になるにつれて、徐々に血圧は上昇します。夕方近くになると低下の傾向を示し、夜眠りに入り、午前3時ごろが一番低いのが一般的です。

    また、病院や診療所で血圧を測ってもらうと高血圧だといわれるが、自宅で測ると正常な範囲を示すというケースがかなりあります。 医師や看護師、保健師などに血圧を測られると、緊張が生じ、血圧が一時的に上昇してしまうのです。彼らが白衣を着用していることから、これを「白衣性高血圧」といいます。この場合、家庭で測った数値と、10~20mmHgの違いが出ることは珍しくありません。

    なお、昼間血圧が高く、夜低い人をディッパー型、逆に昼間より夜間の方が血圧が高い人を、ノンディッパー型の高血圧と呼んでいます。後者は、血圧のリズムが乱れてしまった重症例に多いパターンです。
    このような患者さんの血圧の日内変動をみる検査がABPM(24時間携帯型血圧モニタリング)です。

    以下のような高血圧の患者様が良い適応になります。また夜間血圧の評価はABPM によってのみ可能です。

    ・診察室あるいは家庭での血圧が大きく変動する場合
    ・白衣高血圧が疑われる場合(外来血圧値と臓器障害の程度が乖離)
    ・薬物治療抵抗性の高血圧の場合
    ・降圧薬投与中に低血圧を示唆する徴候がみられる場合
    ・早朝に高血圧を示す場合

  • 検査方法

    左あるいは右上腕部(利き腕と反対側の上腕)にマイク付カフを装着し、昼間は30分間隔で、夜間睡眠中は60分間隔で、血圧を24時間記録します。 また同時に、胸に5ヶ所の電極をつけ、心電図を24時間記録します。記録器には、マイクロコンピューターを内蔵し、ICメモリーを用いる方式(SEER)を使用しています。 重量は500gくらいです。検査中、記録器は腰につけ、入浴以外は普段どおりの生活をしていただきます。日記帳(行動記録用紙)をお渡ししますので、この検査を行っている間の行動を書いてきてください。

日本医療機能評価機構 病院機能評価3rdG:Ver.2.0の認定取得

当院は日本医療機能評価機構 病院機能評価3rdG:Ver.2.0の認定を取得し、 質の高い医療サービスの提供を目指しています。

  • 鶴田病院

  • 介護老人保健施設
    メディエイト鶴翔苑

  • 在宅総合
    支援センター