栄養部だより(12月)
- 2018.12.6 | 栄養部ブログ
今月のトピック:風邪予防のポイント
12月に入り、突然寒くなってきました。年末の忙しい中では体調を崩しがちです。風邪うを予防し、師走を乗り切りましょう!
<風邪予防のポイント> インフルエンザにも注意してください!
①十分な睡眠をとる
②バランスよく食べる
③欠食せずにきちんと食べる
④平常化から薄着に慣れ、皮膚をきたえておく
⑤帰宅したら、うがいと手洗いをする
⑥人混みを避ける
<食事のポイント>
もし、風邪をひいてしまったら・・・
「安静」「栄養」「保温」「水分」が治療の基本です。
①充分なエネルギーの確保
食欲が落ち、消化機能も低下するので、エネルギー不足となります。なんでも食べましょう。
②たんぱく質、ビタミン、ミネラルの補充
牛乳、アイスクリーム、卵、プリン、野菜スープ 等
③水分の十分な補給
お茶、スポーツドリンク、葛湯 等
栄養ニュース:当院のおせちのご紹介
おせちとは節句料理という意味です。
節句料理は奈良時代のころから五節句に供された行事食でした。今は正月料理だけが「お節句」がなまって「おせち」と呼ばれています。
五節句とは1年間の重要な五つの節句のことです。人日、桃の節句、端午の節句、七夕、重陽の節句の五つです。
おせつ料理は新年を祝い一年の幸福を祈るものなので、縁起にちなむ料理が多いです。
当法人では利用者様に喜んでいただけますよう、朝昼夕食の三食のおせちを、心を込めて作っています。おせち料理の起源を一部ご紹介します。
<朝食>
・雑煮
語源は「煮雑ぜ(にまぜ)」で、色々な具材を煮合わせたことからきている。具材や味付けは地方によって異なるが、餅は必ず入る。小松菜や鶏肉を入れ「菜鶏」→「名取り」とし、敵の大将の首を取って名乗りをあげるようにとの心意気を表す。
・祝肴(数の子、田作り、黒豆
数の子:ニシンの卵は粒が沢山詰まっていることから、子孫繁栄の意味。
田作り:田植えをする際の肥料としてイワシが使われていたことから、豊作祈願の意味。 黒豆:真っ黒になって「まめ」に働けますようにとの意味。
・紅白なます
根菜のように地に足をつけて家族が日々過ごせるようにと願いを表す。
<昼食>
・のし鶏
末広がりに切る事から物事が次第に栄える意味。
・いか松かさ・南部竹・ゆかりご飯
松竹梅を表し、めでたいものとし祝い事を景物に使われる。
・花れんこん
将来の見通しが良いこと。先見性があることを表す。
・煮物
さまざまな食材が入っていることから、家族が仲良く一緒にに結ばれる様子を表す。使う食材にも意味が込められており、里芋には小芋がたくさんつくことから子孫繁栄、エビにはその風貌から腰が曲がるまで長生きするという長寿の願いが込められている。
・伊達巻
巻物に似ていることから、文化の発展・学問や習い事の成就を表す。
・紅白かまぼこ
初日の出に似ていることから、紅は魔除け・白は清浄・神聖を表す縁起物。
<夕食>
・赤飯
元々は赤米で炊いたご飯のこと。現在は小豆を入れることで赤く色づける。赤い色で邪気を払う意味がある。
・ブリの照り焼き
ぶりは大きさによって名前が変わる出世魚。立身出世を願う。
・二色茶巾
黄に染まったかたまりは、金運、財を成すものに見立てられる。
・たたきごぼう
ごぼうのように根を深く張り代々続く。たたいて身を開き開運を願う。
お知らせ
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