人工透析センターDIALYSIS CENTER
人工透析センターについて
人工透析センターでは、ニプロ社製全自動透析装置が26台(内3床感染対応ベッド)稼働しています。最新の透析液清浄化システムによって超純度透析液を作製し、日本透析医学会と日本臨床工学技士会が推奨している透析液清浄化ガイドラインVer2.0を満たし、オンラインプライミング、オンラインHDF治療が可能となっており、患者さんへクリーンな透析液を供給し、合併症の少ない安心、安全な透析治療を提供しています。
近年、透析患者さんの高齢化や糖尿病による腎障害の増加に伴い、心筋梗塞や脳卒中、骨折などの合併症が多くみられています。透析患者さんの回復期リハビリ病棟入院のニーズが高まっている中で、更なる基幹病院との連携強化と受け入れの安定化を図る所存です。
引き続き外来維持透析患者さんの治療も行っており、ご自分で通院が困難な方への送迎サービスも行っています。
当院の「笑顔に満ちた施設」を元に、今後も透析センタースタッフ一同、患者さんとご家族に寄り添いながら治療を行っていけるよう努めて参ります。どうぞよろしくお願い致します。
患者受け入れ、透析治療に関するご相談
地域連携・相談支援センター
TEL (直通) 096-285-6755
担当医師のごあいさつ
腎臓内科部長
兼
人工透析センター長
植田 美紀(うえだ みき)
当院の透析センターは昭和63年に開設し、約30年に渡り地域に根差した透析医療を担って参りました。
透析患者さんの生活全体をサポートしながら、安全で安心できる治療の提供を目指しております。
診療体制としまして、透析専門医1名の常勤に加え、熊本大学病院腎臓内科所属の2名の非常勤医師にて診療を行っており、高度な医療が必要な際は近隣の基幹病院、大学病院へのご紹介などスムーズな連携が可能となっております。
透析治療は長期にわたる治療であり、患者さんのみならずご家族も身体的、精神的なストレスを感じられることも少なくないと思います。
当院では、そうした患者さん、ご家族の負担を可能な限り軽減するため、様々な分野の医師、看護師、臨床工学技士、管理栄養士、薬剤師、リハビリスタッフ、地域連携相談員などがチームとなって自宅生活と病院での治療を結ぶサポートを行っております。
透析室スタッフ一同、患者さん、ご家族に寄り添いながら共に笑顔で過ごせる場所となるよう努めて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
設備・環境
長時間の透析治療も、患者さんの負担を減らしながら快適にお過ごしいただくため、当院では低床用電動透析用ベッドと小型液晶テレビを採用しております。室内ライトも直接患者さんの眼に入らないように設置し、より心地良い環境で治療ができるようにしています。
- 診療時間
- 月曜・水曜・金曜
- 8:30~20:00
- 火曜・木曜・土曜
- 8:30~14:00
- RO水精製装置
- 三菱レイヨン・クリンスイ DCRⅢ
- 透析液供給装置
- NCS-V
- A・B溶液作製装置
- NPS-50A/NCS-50B
- 個人用透析監視装置
- NCV―10
- 多人用透析監視装置
- NCV-2 NCV-3
送迎について
当センターでは、送迎車、提携タクシー、介護タクシーでの送迎を無料で提供しています。
ご自分での通院が困難な方、送迎するご家族がいない方など、当院指定範囲内であれば送迎が可能です。
車椅子対応車(2台所有)ですので、車椅子乗車のまま来院することも可能です。ただし運休日があり、また数名の患者さんとの乗合いでのルート送迎になる場合もありますのでご了承ください。
(熊本市内であっても一部送迎できない地域もありますので、ご相談ください)
リハビリテーション
当院にはリハビリテーションセンターがあり、透析治療をされている患者さんで骨折・脳梗塞・脳出血などを発症された方には入院して頂き、透析治療を継続しながらリハビリテーションを実施して、機能訓練、社会復帰を目指してご退院して頂けるようにサポート致します。
一方、回復期リハビリテーション病棟も併設しており、透析患者さんも回復期リハビリテーション病棟で治療することが可能です。
日常生活に必要な活動能力を向上させるために、集中的にリハビリテーション治療をする病棟です。様々な合併症があり、運動機能訓練や生活訓練等が必要な方はぜひご相談ください。
在宅サポート
併設している当法人内の在宅総合支援センターなどを利用して、在宅での看護・介護やご家族へのサポートなどを行っています。
特に、在宅で特別な処置が必要な患者さんや心疾患や歩行困難などの合併症をお持ちの患者さんに利用して頂き、在宅や療養施設などからスムーズに外来透析治療ができるようにサポートし、ご家族に安心して頂けるよう努めています。
透析情報管理システム
当センターでは、電子カルテシステムを通じて透析業務の効率化を図り、透析データの有効活用をして、患者さんの治療目的に応じた治療を提供できるように努めています。
治療中の透析装置の動作状態を確認することができ、血圧データや装置データを素早く把握できることによりスムーズな治療を提供でき、検査データや治療経過、統計結果などベッドサイドで説明、指導ができるので、患者さんの身体状況やQOLを考慮した治療を提供することができます。
また、透析治療を管理、システム化することによりヒューマンエラーを減らし、安心、安全な治療を実現することができますので、患者さんの透析治療ライフをサポートします。