「キーボックス:認知症家族と高齢者の心強いサポート」
- 2023.12.19
鶴友会居宅介護支援センターのケアマネです。
日々の業務の中で、高齢者や認知症患者を支えるための有益な方法の1つを紹介します。
それが「キーボックス」です。
事例①:高齢夫婦の支援
高齢の夫婦がお互いを支えつつ生活しています。
一方は体が不自由で自宅での移動が難しく、軽度の認知症も抱えています。
もう一方の配偶者は外で働かなければならないため、昼間は家を不在にします。
しかしこの時間帯には、昼食や薬の服用などのサポートが必要です。
この問題に対処するために、訪問介護を昼に導入することにしました。
そこで役立ったのが「キーボックス」です。
関係者と協議し、キーボックスの設置場所と暗証番号を共有することで、自宅内での介入が可能になり、安否確認ができるようになりました。
事例②:独居の方への支援
一人で生活している高齢者がおり、デイケアの送迎や訪問者への応対の際、玄関まで移動して鍵を開けるという行為で転倒事故が頻繁に発生していました。
実子に連絡し、助け起こしても貰うことが多くありましたが、玄関の環境を整備するのは難しい状況でした。
しかし、この方も「キーボックス」を導入することで、転倒を防ぎつつ自立した生活を楽しむことができるようになりました。
同じような悩みを抱えている方々に、ぜひ参考にしていただければと思います。
キーボックスは、安心できる高齢者や認知症患者のための強力なサポートツールです。