「介護休暇と介護休業:家族介護を支える制度のご紹介」
- 2023.11.9
家族の介護は、突然必要になることがほとんどです。
その際、仕事と家庭の両立を図るために知っておくべき制度があります。
それが「介護休暇」と「介護休業」です。
2021年1月1日からは、介護休暇の適応範囲が緩和され、より多くの方が利用できるようになりました。
今回はこれらの制度について詳しく説明します。
介護休暇とは?
介護休暇は、労働者の家族がけがや病気により、世話や介護が必要な状態(要介護状態)になった場合に取得できる休暇制度です。
この制度を利用することで、仕事を辞めずに家族の介護を行うための時間を確保できます。
この休暇は1日や半日単位で取得することができ、急な介護が必要な場合にも柔軟に対応できます。
介護休業とは?
介護休業は、要介護状態になった家族を介護するために取得する長期間の休暇制度です。
この制度を利用するためには、対象家族が「常時介護を必要とする状態(要介護 2 以上)」である必要があります。
また、介護休業は2週間以上の期間にわたり、長期で休暇を取得することができます。
休業期間は年間通算93日まで取得可能で、3回まで分割して取得することができます。
少子高齢化が進み、核家族化が進む中で、家族の介護の為に離職される方も年々増加しています。
仕事を持つ労働者にとって、家族の介護と仕事の両立は課題ですが、制度を活用することで、家族の健康を支えつつ、仕事との両立を図ることが可能です。
会社の規定を確認し、適切に利用しましょう。
介護休暇や介護休業を活用し、介護に関する不安を和らげ、家族との大切な時間を守りましょう。