「カボチャ煮物、あなたの好みは?」
- 2023.10.31
ご高齢の多くの方にとって、カボチャの煮物は親しい味として受け入れられています。
カボチャ炊きは、その地域ごとにさまざまなアプローチや味付けが存在し、家庭ごとに異なる風味を持っています。
ですので、私も、カボチャ炊きを上手に作る友人からアドバイスを仰ぎ、何度も試行錯誤しました。
私が心掛けているのは、仕上がりの美しさと食欲をそそる味わいです。
だしをきかせて、カボチャの色が鮮やかに映えるように心がけ、醤油の色は控えめにし、バランスを整えています。
ところが、最近新しい気づきがありました。
あるご利用者が、カボチャの煮物の仕上がりが昔ながらの濃い色だったとき、大変喜んで「おいしそう」と仰ったのです。
これをきいて、美味しさは人それぞれ異なるものであると再認識しました。
好みの味付けは、食べる人によって異なります。
調理を行ったら、おいしさの基準や好みを知るために、味見をしていただくことは非常に重要です。
ご利用者とコミュニケーションをとりながら、好みを理解し、提供する食事に心を込めることが、美味しい食事を提供する秘訣であると気づかされました。
おいしい食事とは、お互いに共感できること、新たな発見があること、そして味わいの多様性があることでもあるのです。