「認知症の方との関わり方、大切なポイント『3つのない』」
- 2023.09.19
こんにちは、ささえりあ保田窪です。
認知症の方への適切な対応方法について、「3つのない」というポイントをご存知でしょうか?
認知症には中核症状と周辺症状(BPSD)があります。
中核症状は脳の変形や萎縮によって引き起こされる直接的な症状で、具体的には出来事を忘れる記憶障害や、時間や場所の把握が難しくなる見当識障害などが含まれます。
一方で、周辺症状(BPSD)は中核症状の影響によって、生活や環境などが影響を及ぼし引き起こされる症状です。
例えば、スケジュール管理が難しくなることで、人に迷惑をかけてしまい、それが原因で抑うつや不安、意欲の低下などが生じることがあります。
こうした周辺症状に対して、接する人が理解を示すことが安定につながることがあります。
そこで、「3つのない」という基本姿勢が大切です。
「驚かせない」
突然の声かけやアプローチは相手を驚かせてしまいます。
ゆっくりと声をかけ、相手に気づかれるように接近し、挨拶から始めましょう。
相手の反応を見ながら、手助けの必要があるかどうかを尋ねる姿勢が大切です。
「急がせない」
認知症の方は自分のペースを守ることが重要です。
相手の話をゆっくりと聞き、相手のペースに合わせたコミュニケーションを心掛けましょう。
「自尊心を傷つけない」
認知症の方も自尊心を持っています。
その自尊心を尊重し、尊かれる気持ちを大切にした対応が求められます。
認知症の方との関わり方には配慮が必要ですが、その配慮によって基本的な付き合い方は変わりません。
認知症は誰にでもなりうる病気であり、正しい理解と対応が大切です。
私たちの地域が認知症に対して理解を深め、適切なサポートを提供できる地域になるために、正しい情報を広めていくことが重要です。
もしご興味があれば、前回ご紹介した認知症サポーター養成講座に参加してみることをおすすめします。
認知症に対する理解を深め、適切なサポートができる力を身につける一歩となることでしょう。