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「夏の到来、熱中症と新型コロナウイルス感染症」

 

皆さんもご存知の通り、新型コロナウイルス感染症は5月8日より5類に分類されました。
3年にわたりコロナ関連の話題が続き、少しずつ離れたくなる気持ちもあるかもしれません。しかし、ウイルスの特性は変わらず、クラスターのリスクや変異株の出現に対して、医療従事者としては引き続き注意を払っていかなければなりません。そこで、あえてコロナウイルスに関連したお話をさせていただきます。

 

6月に入り、熱中症に注意が必要なシーズンとなりました。
熱中症とコロナ感染症の初期症状は体温上昇、頭痛、倦怠感など共通しており、見分けることが非常に難しいです。
熱中症は初期対応を怠ると重篤な危険性がある疾患です。周囲の感染リスクにばかり意識が傾くと、感染予防などの対策に集中し、熱中症の初期対応がおろそかになる可能性もあります。

 

熱中症と新型コロナウイルス感染症の両方に適切な検査処置を行うためにも、コロナで学んできた感染予防策をきちんと実践する必要があります。

 

新型コロナウイルス感染症への警戒を忘れずに、同時に熱中症にも留意し、適切な対応を行うことで、健康と安全を守りましょう。

 

腎臓内科部長 兼 人工透析センター長  植田 美紀