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NEWS

栄養部だより(4月)

今月のトピック:アルコールについて

歓送迎会が多くなる4月。飲み過ぎには注意が必要です。
お酒の代謝や種類別のアルコール量を知ってお酒と上手に付き合いましょう!

お酒を飲むと体内ではこうなっています。

アルコールを飲むと

①アルコールの吸収:胃から約20%、小腸から80%
②吸収されたアルコールは、肝臓へと運ばれる
肝臓でアルコールの約90%が代謝
アルコールは酵素によってアセトアルデヒドに分解
(飲酒時に顔が赤くなる、動悸や吐き気、頭痛などの原因となる物質)
④アセトアルデヒドは分解されて酢酸(無害)になり、水と二酸化炭素に分解され体外へ排出されます。

※「二日酔い」は、お酒を飲み過ぎて肝臓で処理しきれなかったアセトアルデヒドが原因です。

 

多量の飲酒の問題点!!

多量の飲酒を続ける生活習慣は、肝機能障害、すい臓炎、糖尿病、高血圧、動脈硬化症、心疾患、脳血管障害などの生活習慣病を引き起こします。
癌については特に咽頭がん、食道がんなどが多量 飲酒との強い因果関係を指摘されています。

お酒と死亡率

節度ある飲酒にはいい面も...
一方少量の飲酒は、アルコールが血液中の善玉コレステロールを増やし、高血圧、虚血性心疾患、脳卒中などを引き起こす動脈硬化を防ぐ効果があるともいわれています。
日頃の飲酒を適量に保ちましょう

 

厚生労働省が推進する「健康日本21」によると・・・

通常のアルコール代謝能を有する日本人においては「節度ある適度な飲酒」として、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及する。

この「節度ある適度な飲酒」としては、次のことに留意する必要がある。

1) 女性は男性よりも少ない量が適当である
2) 少量の飲酒で顔面紅潮を来す等アルコール代謝能力の低い者では通常の代謝能を
○○有する人よりも少ない量が適当である
3) 65歳以上の高齢者においては、より少量の飲酒が適当である
4) アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である
5) 飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない

↓アルコール約20gをお酒の種類ごとに換算すると・・・

お酒の目安量

 

栄養ニュース:旬の食べ物 ~春~

阿蘇高菜(あそたかな)

阿蘇高菜① 阿蘇高菜②

阿蘇高菜は、阿蘇地方の稲刈り後の10月ごろ種をまきます。芽を出すと10cm程の葉を広げ、そのままの状態で雪に埋もれ冬眠したかのように春を待ちます。これが阿蘇高菜特有の辛みや風味になるといわれています。

春先になり暖かい雨が降ると一気に茎がぐんと伸びます。そしてその伸びたやわらかい茎の部分をポキッと1本1本手で折って収穫します。このことから阿蘇高菜の収穫を『高菜折り』と呼びます。

阿蘇高菜は3月中旬から4月にかけてが旬で、鮮やかな緑色で、ピリっときいた辛みが特徴です。

当院でもお漬物や高菜御飯として提供しており、患者様からも大変好評です。